NSITEXE 機能安全対応RISC-V CPUのラインアップを拡充

~Akariaプロセッサ 小型低消費電力CPU NS11とアプリケーションCPU NS72を開発~

 株式会社エヌエスアイテクス(本社:東京都港区、代表者:新見 幸秀、以下「NSITEXE」)は、次世代の組込みシステムに幅広く展開するブランド ”Akaria(アカリア)” のプロセッサIPとして、新たに、RV32小型低消費電力CPUのNS11とRV64アプリケーションCPU NS72を加え商品ラインアップを拡充し、組込み業界に幅広く貢献していく事を発表します。

 人とクルマをつなげるモビリティ社会、人と街をつなげるスマートシティ、産業界においてコンピュータによる仮想空間と現実世界をより緊密に連携するCPS(Cyber Physical System)の実現において、発熱およびコスト制約が厳しいエッジデバイスでコンピューティングを効率良く実行することが、組込みシステム分野で重要な課題となっています。

 NSITEXEでは、この課題に対して、RISC-Vベースの標準プロセッサ(Standard Processors)と拡張ユニット(Extension Units)を組合せ、お客様のアプリケーション毎に最適な領域特化型アクセラレータ(Domain Specific Accelerator)を提供していきます。

図1 Akaria概要

 Akaria Standard ProcessorsであるNSファミリには、小型低消費電力のNS1シリーズ、汎用向け32bitのNS3シリーズ、アプリケーション向け64bitのNS7シリーズをラインアップしており、今回、NS1シリーズとしてNS11を、NS7シリーズとしてNS72を開発し、評価提供を開始します。

図2 Akariaロードマップ

 NS11は、既に販売済みのNS31Aをベースに、コア基本構成と機能安全機構は維持したまま、機能削減オプション、インターフェース変更により、小型化と低消費電力を実現したCPUになります。RV32I(E)MCの命令セットに対応し、制御マイコンに求められる高効率な処理に対応し幅広い制御アプリケーションに対応します。8bit,16bit CPUからの置換えとしても最適な選択になります。

図3 NS11

 NS72は、Akariaが誇る機能安全機構を確保したまま、RV64GCV命令セットをサポートし、各種OSに対応したアプリケーション向けCPUになります。複数コアによるマルチコア化とオプションでRISC-V Vector Extension v1.0に対応したVector Processor Unitを搭載することで、マルチタスクとデータ並列による高性能演算を実現します。

図4 NS72

 株式会社エヌエスアイテクス CTO 杉本 英樹
 NSITEXEは、汎用・効率・機能安全を強みに開発を進め、それらを商品ブランドAkariaと定義しました。今回、Akaria Standard Processorsとして、小型低消費電力のNS11とハイエンドアプリケーションに向けたNS72をラインアップに追加し、世界中の組込みシステム関連のお客様に最先端のコンピューティング環境やクリーンエネルギーをはじめとするスマート社会に欠かせない開発基盤を提供します。

 NSITEXEは、今回発表したNS11、NS72を含む商品ブランドAkariaによる、革新的プロセッサ技術を基盤に、モビリティやスマートシティやCPSなど、人々の生活を豊かにする世の中の革新に貢献していきます。

■本リリースに関するお問い合わせ先
E-mail: support@nsitexe.co.jp

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