プロセッサ開発のセンス ~第6回 ワクワク開発の時間を増やす~

※本記事はInterface誌2023年2 月号に掲載されたものの原稿版になります 開発効率⇒性能効率 : ワクワク開発 連載第一回では,ムーアの法則のおさらいと共に,「素子が多い複雑な回路でも設計できる」と紹介しました.一方で,設計対象のプロセッサが大規模になると,全ての工程を一人で担当することは難しく,チームを編成し,機能ブロック毎あるいは工程毎に分業して設計することが一般的です(図1)....
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プロセッサ開発のセンス ~第5回 ソフトウェアとハードウェアを繋ぐ開発ツール~

※本記事はInterface誌2022年12 月号に掲載されたものの原稿版になります 第4回まではハードウェアのアーキテクチャ、設計の話が続きました。第5回は少し視点を変えてハードウェアを動かすために欠かせない、ソフトウェアの開発ツールの話をしたいと思います。  新しいCPUを動かすために必須の開発ツール  ソフトウェアを新しいCPU上で動作させるには、そのCPU用の命令列を生成する必要...
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プロセッサ開発のセンス ~第4回 ベクトル・プロセッサ~

※本記事はInterface誌2022年10月号に掲載されたものの原稿版になります スーパーコンピュータの技術が貴方の掌に  第4回目では、ベクトルプロセッサに焦点を合わせて話したいと思います。近年、オープンな汎用プロセッサISA(Instruction Set Architecture)としてRISC-Vが注目浴びる様になってきました(文献(1))。RISC-Vの特長の一つとして、RVV(R...
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プロセッサ開発のセンス ~第3回 みんな大好き?!CPU開発~

※本記事はInterface誌2022年9月号に掲載されたものの原稿版になります なぜか大人気ISA,μA設計 今回はプロセッサ開発の中でも中核であるCPUの開発について述べたいと思います。プロセッサとCPUは同義語として扱われることもありますが、ここではより狭い意味でプロセッサの中に位置する部品の位置づけでCPUを扱い定義の詳細には踏み込まないことにします。 プロセッサ開発においてCP...
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プロセッサ開発のセンス ~第2回 コンセプト開発トレンドに沿ったアーキテクチャ~

※本記事はInterface誌2022年7月号に掲載されたものの原稿版になります 先見性? 自己満足? コンセプト開発  第一回では「プロセッサコンセプト(実現したい姿)の良し悪しがプロセッサの成否を決定する」と紹介しました.第二回はこのコンセプト開発の話になります.  図1に示しますように,プロセッサのコンセプトは市場・技術トレンド,過去知見,他製品情報を元にプロセッサ・アーキテクトが考え...
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