エヌエスアイテクス、DFP最初の製品「DR1000C」を発売

株式会社デンソーのグループ会社で高性能半導体IPの開発・販売をおこなう株式会社エヌエスアイテクス(本社:東京都品川区、社長:新見 幸秀)は、DFP(Data Flow Processor)最初の製品として「DR1000C」の開発を完了し、本日より発売します。
また、2020年1月15日(水)~17日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第12回 オートモーティブ ワールド – カーエレクトロニクス技術展」に出展(小間番号A-435 株式会社オーバス ブース内)し、「DR1000C」をご紹介します。

エヌエスアイテクスは、2017年9月の会社設立以降、自動運転から車両制御まで次世代自動車の電子システムにおけるキー技術となる半導体IPの開発を進めてきました。

この度発売する「DR1000C」は、RISC-V*1ベースのプロセッサとして世界初となる自動車向け機能安全規格ISO 26262の安全要求レベルASIL Dに対応します。マルチスレッド機構とベクトル命令*2により、将来の車両制御向けマイコンに要求される高負荷演算処理をオフロードするのに最適な並列プロセッサとなります。車両制御向けマイコンは「DR1000C」を搭載することで、モデル予測制御などの先進的な制御アルゴリズムに対応し、強化される将来の法規制にも対応することが可能となります。

また、「DR1000C」は、車両制御向けマイコンに適しているだけでなく、FA等の産業機器、RADAR等のセンサー処理など、様々な組込みシステム領域のアプリケーションへの応用が可能です。
現在までの開発・評価状況に対して、国内・欧州の半導体メーカから高い評価を受けています。

エヌエスアイテクスは、「第12回 オートモーティブ ワールド – カーエレクトロニクス技術展」にて、「DR1000C」の製品紹介展示を行います。それと共に、自動運転に向けたDFPのプロトタイプを搭載したテストチップと評価ボードによるデモ、並列プロセッシングの最先端設計技術等、半導体IPのトータルソリューションを展示します。

エヌエスアイテクスは、今後も自動車システムをはじめとする組込みシステムに欠かすことのできない半導体分野においてより良い技術を提案していきます。

本件に関するお問合せは、エヌエスアイテクスWEBサイト(https://nsitexe.com/)Contactフォームよりお問合せください。

*1 RISC-VはRISC-V Foundationの登録商標です。
*2 RISC-V “V” Vector Extensionをベースとしたベクトル命令拡張。